7月のはじめ、地元の中学校から生徒のみなさんが職場体験に来てくれました。
せっかく来てくれるのだから、実りのある2日間にしてほしい。
そんな気持ちで社員一同で内容を考えていくうちに、気がつけば盛り沢山なプログラムになりました。
■ 1日目 ― 工場で家具・建具体験
クボケイには大工・家具・建具の職人が在籍しています。
同じ木を扱う仕事でも、使う道具も技術や細かい仕上げ方法もそれぞれ違います。
その違いをまるごと感じてほしくて、今回は3つのものづくりに挑戦してもらいました。

ひとつめは、断熱木製建具(小窓)の組み立てです。
市内の高校でも同じ内容でワークショップをさせていただいている、
クボケイが力を入れている分野です。


ふたつめは、マイ箸づくり。
細いただの角材から自分で木材を選び、あとはひたすらカンナがけと紙やすりで仕上げます。
半日かかりきりの作業になりました。
あとで聞いた感想では、箸作りが一番疲れた作業だったみたいです。
握りやすいよう指に沿ったくぼみを作ったり、限界までヤスリをかけて繊細な箸にしたり、
それぞれの個性が光るオリジナル箸になりました。
みっつめは、ネームプレートづくり。
こちらはNC(コンピュータ制御の加工機)を使ってでデザインを掘ります。
それぞれ、部室や自分の部屋のネームプレートや、自宅の表札を作成した子もいました。
プログラムを組んでしまえばあとは自動で10分ほどで綺麗に完成。
こちらでは職人技とは違う、現代の工務店の物づくりを体感してくれたかと思います。
■ 2日目 ― 現場へ

二日目は大工体験として、新築の現場へ向かいました。
ヘルメットをかぶって足場に登り、いろいろな職種の職人さんたちとも話ができたようでした。


工場に戻って昼休憩のあとは、組み木に挑戦です。
大工の技能試験でも実際に出題される課題の一部で、のみとノコギリを使って
木と木を組み合わせていきます。
もちろん、初回でピタリと組めるとはいきませんでいしたが、みなさん黙々と最後まで諦めずに調整して仕上げていました。
根気のいる作業も、頭を使う場面も多い2日間でしたが、
生徒のみなさんは一生懸命に取り組んでくれました。
作業に向かう真剣な横顔は、職人そのものでした。
■ 終わりの会で聞かせてくれた言葉
「家を造るのに、こんなにたくさんの人たちが関わっているって
はじめて知りました」
「大工って力仕事だと思っていたけど、
それとチームワークが大切なんだって分かりました」
「疲れたけど、実際に道具を使っていろいろ造ったりできて
すごく楽しかったです!」

2日間の感想をそんな風に話してくれ、
もの造りに携わる仕事の奥深さややりがい、楽しさを
少しでも感じてもらえたなら、地場の工務店として
こんなにうれしいことはありません。
職人不足が深刻に言われる昨今、
このような機会に積極的に参加して地元に根ざす工務店だからこその
物づくりの楽しさ、やりがい、奥深さを少しでも若い世代に伝えられたらと思います。